SSブログ

本家小鯛雀寿司 角清(和歌山市) [日本料理]

あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

今年の最初のブログ記事は、南海本線の和歌山市駅前にある「本家小鯛雀寿司 角清(かどせ)」さんです。
角清1.JPG

こちらはHTBの「おにぎりあたためますか」でも紹介されたお店ですが、和歌山の食文化を語るうえでは大変重要なお店です。

小鯛雀寿司と、寒い日でしたので和歌山らーめんを一緒にいただきました。
角清2.JPG
角清3.JPG

この小鯛雀寿司は、約200年前に徳川治宝に名付けられた寿司で、こちらのお店は発祥のお店です。
小鯛の腹を開いて塩でしめて酢に通すだけのシンプルな寿司ですが、かつて摂津国西成郡福嶋村(大阪市福島区)の「編笠茶屋」で作られていた「雀鮨」とほぼ同じといえます。

「雀鮨」についての記事はコチラ→http://doudesyousimasu.blog.so-net.ne.jp/2012-10-02

塩味とともに鯛の旨味が出てくる珍しいお寿司で、適度な歯ごたえと、いやそれよりも何といっても歴史的な価値に圧倒されそうな、感動が胸を包みます。

和歌山は徳川御三家のひとつ。その御三家の体面を保つ費用をまかなうために農民に高い年貢をかけたがばかりに、和歌山の農民は茶粥でしのぎ、茶粥文化が形成されたのですが、この小鯛雀寿司はその表向きの外面のためのものであったのではないかと私は考えます。

それは場所的にも、不思議と和歌山の玄関口である和歌山市の駅前にあるところからも、「どや、和歌山はこんな旨いもんがある凄いクニなんやぞ!」と言わんがばかりのような気がします。

それが今でも味わえるのです。確かにこの味は自慢できます。






こちらのお店の所在地等は下記の通りです。
【所在地】和歌山県和歌山市杉ノ馬場1-48
【電話番号】073-422-3949
nice!(19)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 19

トラックバック 0